会派代表質問・一般質問一覧要旨
- 会議名
- 令和8年 2月定例会
- 質問日
- 令和8年3月12日
- 区分
- 会派代表質問
- 議員名
- 小柳はじめ (すすむ会)
- 資料
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要旨
1 市長在任4期16年の公約集から施策を点検する
市長は来年度予算案の上程に際し、「四期目の総括となる予算」であると自ら評した。この間、子育て関連などは周辺自治体と比較して、一歩先の施策を講じてきた点は一定の評価をするものであるが、「国の予算ありき」でここのところ就任直後の「単費でもやる」と言った凄みは感じられなくなった。市長選の公約集「まちづくり実行プラン」の中から点検する。
(1) 「脱炭素社会の実現」を高らかに掲げ、2年前の当初予算では目玉施策としたが国補助金採択に漏れて引っ込めた経緯がある。太陽光・小水力発電、ゴミ削減への民間支援、街路灯の LED化、電気自動車購入支援、省エネ住宅補助などが列記されているが、「照明機器の LED 化」以外は進める気概が感じられないがこれからどのように進めるのか?
(2) 子育て支援に関して、給食費無償化は国の方針転換で「棚ぼた」的に実現できる事となり、国算定の食材費との差額も市で負担するという「結果的に良い方向」になった。市長は「給食費の全額無償化を検討」とあり、中学校給食費無償化まで実現しなければ公約未達となるがどのように考えるのか?
(3) 国内世論の高まりで3期目の公約では「保育料完全無償化」を掲げていたが、国からハシゴを外され未だ実現できていない。「未満児の通院費無償化」でお茶を濁そうとの意図を感じるが、今後どのように進めるのか?
2 市長の中長期ビジョンは凡庸としか言い様がない
二階堂市長の最大の武器は「政治的嗅覚とカン」そして「結果的な運の良さ」であるとかねてから指摘しているが、市長の施策を見ていると、国から降りてくる「紐付きのカネ」に振り回されて、10年単位の中長期的視点に基づいた政策立案に欠ける事は明白だ。現状困っている市民や、高齢者層にとっては目先の心地の良い政策であろうが、現役世代にとっては夢があるようには思えない。市長は政策論で窮すると「財政をあずかる立場で・・・」と逃げるが、経営者というのはやると決めれば何があってもやるものだ。
中長期のビジョンについて伺う。
(1) 市長の在任4期の間、住宅取得による周辺自治体からの流入によって「人口社会減」を最小化してきた事は一定の評価をするものであるが、人口を奪ってきた側も「奪うものすらいない」状況に変わってきた。「首都圏からのUターン」に全集中して政策を総動員すべきでないか?
(2) 団塊世代の高齢化によって、人口自然減はいよいよ加速するフェーズに入ってきた。健康長寿政策によってその速度を緩和することが重要であるが、高齢者における「社会の中での役割」を積極的に作り、活躍をしてもらう仕組み作りを行っても良いのでないか?
(3) 若者からとかく忌避されがちな田舎に於いて特にジェンダーギャップについては深刻だ。若い女性が気持ちよく暮らせる街が人口を吸い寄せているのは揺るぎのない事実だ。女性がやりたい仕事、女性が買いたいもの、女性の主張・・・このような女性目線で自治体運営を行うのがこれからの正解なのでないか?
(4) 市長は来年度予算の提案説明で「若者や女性に選ばれるまちとして、地域で安心して結婚・妊娠・出産・子育てができる環境を整えていく必要があります」と述べているが、この「文脈自体がそもそも的外れ」なのでないか?昨今は「子どもを持ちたいと思わない」と考える方が多数派となり、多くの若者は結婚して子育てするために生きているわけでも無い。このような昭和な発想な市長だから、若い女性から逃げられるのであって、いい加減改める必要があるのでないか?
(5) 人口減少の中で、産業振興などで財源を豊かにするのか、それとも行政サービスの縮小均衡を目指してダウンサイジングしていくのか、それぞれの自治体によって持てるリソースにより判断の割れるところである。市長はコンパクトシティ化には消極的だが、広大な市域のインフラ維持の方針をどのように考えているのか?
(6) 民間企業では人材争奪戦が加速し、ほとんどの企業が人手不足を訴えている。工場などの定型化された業務においてはいよいよ外国人労働者に頼らなければ事業が成り立たない状況に陥っている。今後は公務員のなり手不足にも対処する必要がある。採用に関して市長は「おかげさまで新発田は大丈夫」と過去に答弁しているが、あまりに危機感が乏しいのでないか?
(7) 長期政権化で市職員の中では何も言えない「独裁から来る閉塞感」が支配している。最近では市内の各種業界でも同様の話が多くされそれが「産業の停滞」を生んでいるように思う。周囲が気を遣って環境を作ってくれるから市長自身は「気づいていない」のでないか?5期目を目指すのであればそのような独断的な姿勢は抜本的にただすべきでないか?
3 相変わらずパッとしない産業施策にテコ入れを
市長は国の動きを先回りしてスピード感を持って政策を実行するため、他市町村からはなにかと「新発田は進んでいる」との評価を得ている。いわば政治的カンに基づいた「二階堂流」が本領発揮している訳だが、その悪弊か産業施策に関してはダメダメだと過去何度も指摘してきた。数少ない成功事例と言われている「米輸出」でさえ量的には伸び悩み、「インバウンド誘致」もコロナ後は成果がほとんど無い。
(1) 市長は「トップセールス」と称して世界各地へ出掛けているが、就任以来どれほどのコストをかけたのか?毎回職員を帯同してビジネスクラスで移動すれば相当の経費もかかる。コストに見合う成果がどれほどあったのか整理して示してほしい。
(2) 米輸出に関しては、慣行栽培米とオーガニック米をそれぞれ展開しているが、慣行栽培米の輸出による「経済メリット」について、国内での産地間競争が激化している中で、数量やブランディングの着地点をどこに置いているのか?
(3) オーガニック推進は目の付け所は良かったが、肝心の生産が追いついてないようで成果が出ているようには見えない。鶏と卵の話になるが、アウトプットすなわち販売側のインセンティブを大幅に付与するなど思い切った施策が欠かせないが、現状は「自己満足」で酔っているのでないか?
(4) 市長の掲げる産業施策は米とインバウンド以外特に目立ったものはない。以前にも提案したが、鶴岡市などの例にある先端産業の共創と育成、動画やゲームなどのコンテンツ産業への着目など周辺の役人上がりの首長が思いつかないような先進的な取り組みに期待したいがどう考えているか?
(5) 自由な発想を生み出す「若者への起業支援」は国のメニューをなぞるだけのことが多いのが現状だ。城下町の雰囲気で「新しい事を始めると足を引っ張られる」事は日常茶飯事だが、市として「未来を作る芽」は保護してでも応援するのが良いのでないか?