現在位置 :トップページ会派代表質問・一般質問一覧 › 会派代表質問・一般質問一覧要旨

会派代表質問・一般質問一覧要旨

会議名
令和7年12月定例会
質問日
令和7年12月9日
区分
一般質問
議員名
高橋茂
資料

要旨

1 エンターテインメントを活用した地域活性化
 本年4月に本市で開催されました、ももいろクローバーZによるライブイベントは、新発田市内のみならず広域にわたって大きな経済効果をもたらしたと伺っております。
 このような音楽・マンガ・アニメ・舞台芸術・スポーツなどのエンターテインメントイベントは、これまで首都圏などの大都市に集中する傾向が見られましたが、近年では「推し活」という言葉が定着し、3人に1人が何らかの推しを持つとの調査結果も報告されるなど、地方においてもこうした文化・娯楽の充実が求められる時代になってきております。
 特に、若年層や女性の地方定着には、働く場だけでなく、生活の豊かさや文化的な充足感が重要な要素であり、エンターテインメントの充実は、交流人口の拡大のみならず、地域への愛着醸成や移住定住の促進にもつながるものと考えます。
 先述のライブイベントにおいては、出演アーティストがSNSなどを通じて新発田市の観光地や特産品を積極的に紹介したことから、「聖地巡礼」と呼ばれるファンによる訪問が相次ぎ、地元の魅力が全国に広く発信されました。これは、従来のテレビや新聞といったメディアでは接点を持ちにくかった若年層へのアプローチとしても非常に有効であったと考えます。
 これらのことから、エンターテインメントを活用した地域活性化は重要と考え、質問いたします。

(1) 今春開催された「ももクロ春の一大事inしばた」は、朱鷺メッセなどのイベント会場を持たない新発田市にとっても非常に良い経験だったと思います。このようなイベントを継続的に開催できるように、開催依頼を待つのではなく、新発田市から積極的に誘致するような取組をすべきと考えますが、市長の見解をお聞かせください。

(2) 昨年の12月議会の一般質問で、「11人の賊軍の映画製作に敬意を払い、来年も、新発田市民文化会館で再上映する計画はないのでしょうか?」という質問をさせてもらったところ、市長より前向きなご答弁をいただきました。その後の進展について伺います。
 
(3) 若者や地域のクリエイターが活躍できる場づくりという観点からも、作品発表や練習会場等の場の提供や会場使用料の減免や補助、PR支援等、エンターテインメント業界を志す人材への支援について、今後の方針がありましたらお聞かせください。

2 インバウンドプロモーションの取り組みについて
 コロナ禍を経て、訪日外国人観光客が急増し、日本各地でインバウンド需要が活発化しており、2025年上半期には訪日外国人旅行者数が2,151万人に達し、過去最多を更新いたしました。こうした中で、新発田市においても観光産業のさらなる発展と地域経済の活性化を図るため、戦略的なインバウンドプロモーションが求められています。
 現在、新発田市の観光地は土日や連休には多くの観光客で賑わいを見せていますが、平日は閑散としている状況が見受けられます。平日の観光需要を喚起することで、観光関連事業者への経済的効果をより持続的なものにできるのではないかと考えます。
 そのためにも、インバウンド需要を的確に捉え、平日利用を促す観光プロモーションの強化が重要と考えます。
 市長はこれまで、「人のインバウンド、物のアウトバウンド」という言葉を掲げられていますが、これまでの取組について改めてお聞きしたいと思い、以下の質問をさせていただきます。

(1) 「人のインバウンド、物のアウトバウンド」は、具体的にどのような施策が進められているのか、これまでの成果を踏まえた現状と今後の方向性を市長に伺います。

(2) これまで、新発田市を訪れる外国人観光客の多くは台湾からの旅行者が中心であったと承知していますが、近年では韓国からの観光客の増加が見られると伺っております。韓国からの観光客誘致に向けた取り組みの現状について伺います。
 また、台湾からの観光客が減少している要因と、その対策についても併せて伺います。

(3) インバウンド集客を拡大するための取り組みとして、国際大会や国際会議などの当市への誘致を含め、新発田市近隣で開催される大規模イベントや会議、大会の際に、新発田市への観光誘導をどのように行っているのかについて伺います。

(4) 京都市や鎌倉市などではオーバーツーリズムによる生活環境への影響が問題となっておりますが、新発田市ではまだその段階には至っておらず、むしろインバウンドによる地域振興の可能性を十分に秘めていると考えます。そのためには、行政と民間企業が連携し、インバウンド受け入れ体制を整備し、回遊性を上げることが重要です。民間事業者への支援や連携の取り組みと環境整備について、市としてどのように進めているのかを伺います。

(5) インバウンド客の受入環境の充実の具体的な施策としては、「キャッシュレス決済への対応促進」「宿泊施設の受け入れ体制の拡充」「地域文化との共生に向けた取り組み」が重要であるとともに課題であります。これらの課題に対して、新発田市としてどのような方針や施策を講じているのか、今後の展望も含めて伺います。
Copyright(c) 2012- 新発田市議会公式サイト Shibata City Council. All Rights Reserved.