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会派代表質問・一般質問一覧要旨

会議名
令和7年 6月定例会
質問日
令和7年6月16日
区分
一般質問
議員名
小柳はじめ
資料

要旨

1 急な副市長の二人制には大いに疑義がある
 市長は今定例会に、副市長を2名にする為の議案を追加上程するという。この件に関しては、先に各会派会長向けに「相談」があり内容や事情についてはある程度把握している前提で広範に伺う。

(1) 市長は部長制を廃止し、市長から各課長への指示命令がスピーディーに行われる事に相当のこだわりを持っていたと認識している。実際に他市に比べ、国の動きに対して持ち前の政治的カンで機敏に動き、結果「新発田は政策実現が速い」との評価につながっているのは事実であり、二階堂市長の最大のウリで有り大いに評価すべきと思う。政治生命をも賭すことなり得る「自らの信念」を覆してまで、急に副市長を追加する理由の説明が為されていない。政治的信念に変更があったのか?それとも国から事実上の「天下り官僚の押しつけ」に屈したのか、高度な政治的判断があったのか聞きたい。

(2) 過去に何度も、部長制の復活について議会でも提起されたが、都度「自身の政治的信念」で退けてきた。「各課の連携に横串を入れる」と謳った政策監も既に廃止され、端から見れば事実上「市長の独裁」のようにも見え、昨年6月の若月議員の「副市長2名制」に対する一般質問に対しては「全くその考えは無い」と一蹴している。事実上の独裁色が強まった結果、当初は発揮されていた「良い部分」が逆回転し始めて、各課長クラスが「市長の顔色さえ伺っていればOK」のような受け身の状況に陥っているので無いか?

(3) コロナ禍明けで市役所内のミスが多くなってきている。昨年は農林水産課、今年はこども課で多額の損失が明らかになり、何れも「担当者の思い込み」で片付けている。この事象に関して内部機構の硬直化が遠因で無いかと疑っている。新たに迎え入れるという副市長は、対外的な業務を担当させたい旨の意向があるようだが、事務方の官僚出身者であれば、職制上の「副市長」でなく、内部機構の監査的業務や市長付けなどのライン外で設置した方が能力を発揮できるので無いか?

2 データセンター誘致に名乗りを上げてはどうか
 世界的なDX化、生成AIの利用の活発化などで、クラウド上のデータを保管処理する「データセンター=DC」が猛烈な勢いで新設されている。現在はメンテナンス上の有利さからDC銀座と呼ばれる千葉県や茨城県などに集中しているが、災害リスクなどを鑑みれば日本海側への分散設置も今後は確実に進む。方向性について市長に提案する。

(1) 大規模DCは大消費地に近い方が有利にはなるが、老朽化した国内中規模〜小規模DCの更新に関しては、地価が安く人口密集度が低い地方は候補として優位性がある。DCの需要増大に加え、安全保障上や災害リスクなどに対する分散設置、今後本格化する地方で生まれる新たな需要も底堅い。市長お得意の「即断即決」で誘致に手を挙げてみてはどうか?

(2) 長岡DCでは雪冷熱を利用した機器の冷却に加え、排熱を使ったチョウザメの養殖や温室栽培にも取り組んでおり、新発田市でも中山間地での雪や豊富な水を使えば充分に経済的な優位性があると考える。排熱を活用した温室栽培により施設園芸を強化し、高収入作物栽培の強化による若い世代の定住と獣害への対応を同時に解決できるので無いか?

(3) 小水力発電や風力発電などの自然エネルギーを最大限活用して、コンバインド&エコ型DCを目指してESG投資を呼び込んではどうか?DC自体には大きな雇用を生まないが、新たな固定資産税収入に加え、排熱活用や自然エネルギー設備のメンテナンスなどで確実に雇用は生まれる。
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