会派代表質問・一般質問一覧要旨
- 会議名
- 令和7年 6月定例会
- 質問日
- 令和7年6月16日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 広岡けんじろう
- 資料
-
要旨
1 当市の基金・債券運用の現状について
基金運用とは、基金として所有している資金を預貯金や債券(国債・地方債・社債)などの投資に分配することで確実に保管・管理し、効率的に増やしていく事をさします。
その一例として、基金の一部を安全性の高い日本国債等へ投資することが挙げられます。日本国債は信用格付けにおいても信用リスクが極めて低く、一定の利回りが確保されるというメリットがあり、リスクを抑えながら安定的な収益を期待できる資産とされています。
令和7年5月26日時点において、新発田市の基金全体に占める債券運用の割合は約21%であり、財政調整基金5億円と藤塚浜財産区基金2億円を個別に債権運用し、基金の債権運用を想定し各条例にその旨を規定している7つの基金14億円については一括運用しているとのことです。
地方自治法第2条14項では、地方公共団体は、その事務を処理するにあたっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない。
同法第241条2項では、基金は、これを前項の条例で定める特定の目的に応じ、及び確実かつ効率的に運用しなければならない、と地方自治法にも明記されており、当市においても効率的な基金運用が求められております。
新潟県内においては、県をはじめ、村上市や聖籠町などが債券運用を実施しており、先進地としては大分県国東市をはじめ、全国各地の自治体においても運用益の向上や資金調達の観点から債券運用が行われています。新発田市も、債券運用を行っている自治体の一つです。
債券運用により得られる利率及び利回りで得た収益は、基準財政収入額には算入されず、留保財源として自由に活用できるというメリットがあります。一方で、公共債を運用するにあたり購入時の価格と現在の価格との差による含み損益が生じる可能性もあり、現在運用している21億円の債権運用におきまして市民の皆様、市議会としても十分に認識すべきと考えます。
以上を踏まえ、当市における基金・債券運用について質問させていただきます。
(1) 当市において、公共債を21億円保有しているとの事ですが、保有債券の購入年度、種類、金利などの条件を教えてください。
(2) 自治体が運用する国債などの債券に含み損が生じるケースが、新潟県など少なくとも6府県で10億〜146億円に上ると判明しています。新発田市において、評価損(含み損益)は直近でいくら生じているか、お伺いいたします。
(3) 短期債券や政府短期証券など、安全性が高く、定期預金よりも金利の高い債券があります。これらの債券を購入し、当市の債権運用額を増やし運用収益の向上を図る取り組みを行っても良いのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
(4) 現在保有している基金21億円の債券運用の損益に関する周知はおこなっていますでしょうか。お伺いいたします。
2 健康長寿アクティブ交流センター屋上広場利活用について
健康長寿アクティブ交流センター施設の変遷について、平成10年度頃に産業会館を取り壊し、平成14年3月29日に現きやり館部分を競売により買入した。
平成16年4月に都市部と農村部の交流を活性化し、中心市街地のにぎわい創出の核施設となる地域交流センターきやり館を開設。平成17年4月には地域交流センター屋内ホールあおり館を建設し開設。
そして、令和2年4月に総合健康福祉センターいきいき館の閉館と超高齢者社会の到来に備えるため、赤ちゃんから高齢者まで、全ての市民が地域で生き生きと暮らし続ける健康長寿のまちしばたの実現に向けて、その拠点施設として、新発田市地域交流センターをリニューアルし、新たに「新発田市健康長寿アクティブセンター」を開設し現在に至ります。
健康長寿アクティブ交流センターのR5年、R6年度の施設使用状況集計表をみますと、一番稼働率が高い施設が屋内広場で、R6年度では47.4%、次に大ホール35.2%と続き、他の施設は10%〜30%の稼働率とのことです。そして、私が注目した屋上広場のR5年度の使用件数は2件、稼働率1%、R6年度ではなんと使用件数0件、稼働率0%と殆ど利用されておりません。
今後もイベントの利用予定は無いとの事で、可能性を秘めた屋上広場の利活用で中心市街地の賑わい創出に繋がる可能性を秘めていると思い、質問させていただきます。
(1) 屋上広場の現状そして稼働率を鑑み、市長はどの様に考えているのか、お聞かせください。
(2) 屋上広場(寸法面積約34m×15m 536u)を多目的競技場に改修を行い、例えばテニスコート(広さとして利用可能)又はフットサル場にする事により、利用率が上がり、健康増進の街中スポットとして市街地活性化に繋がると思いますが市長のお考えをお聞かせください。
3 音楽フェス等の受け入れ支援体制、今後の誘致について
令和7年4月12日、13日(残念ながら二日目は強風の為中止)、五十公野公園において「ももいろクローバーZ 春の一大事2025 in新発田」の音楽フェスイベントが開催されました。
この企画を支えて下さった新発田市開催実行委員会の皆さま、市の職員そして、地域住民の皆様、そして御協力いただいた全ての皆様、誘致に踏み切った市長へ感謝の言葉を申し上げます。当事者として実際に会場の熱気を肌で感じ、私自身目頭がとても熱くなりました。
全国のファン(モノノフ)が新発田市へお越し下さり、12日のライブ会場には約1万2,000人の動員があり、経済波及効果は約6億4,800万円(市内消費は約3億5,200万円)とイベントを振り返ると成功に終わったと思います。
私自身二日間会場にてブースを担当しており、独自にどの地域から新発田へ来られたのかアンケートを行った結果、北海道から沖縄そしてラスベガスからのファンの方々も来ており、新発田を日本全国そして世界のファンにも発信できたのではないかと思われます。
新発田市では、2014年に月岡温泉開湯100年を記念して、月岡カリオンパークにおいて野外音楽フェス「SPA SONIC」が開催され2017年まで開催されて過去の野外イベントの実績もあります。
有名アーティストのイベント及びフェスは大きな経済効果、宣伝効果が見込めます。
以上を踏まえ、質問致します。
今後、当市として有名アーティストのライブ誘致、音楽フェスイベント等の支援を行って行く可能性はありますでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。