会派代表質問・一般質問一覧要旨
- 会議名
- 令和7年 2月定例会
- 質問日
- 令和7年2月28日
- 区分
- 一般質問
- 議員名
- 宮野清隆
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- 資料
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要旨
市は平成29年に「新発田市地域公共交通網形成計画」を策定し、通学支援や高齢者の移動手段確保を目的に、交通網の整備に取り組んできました。令和3年には、定路線と予約運行を組み合わせた〝新発田版デマンド方式〟を本格導入し、対象路線の拡大と運行経費の大幅削減を実現しました。さらに、令和6年度には紫雲寺地区で「しうんじ号」の運行を開始し、令和7年度には佐々木地区でもコミュニティバスの運行を予定しており、これにより市内全域を網羅する計画となっています。
しかしながら、住民からは依然として「バス停が遠い」「停留所の数が少ない」との声が寄せられており、特に長距離の徒歩移動が困難な高齢者にとっては、公共交通の利用が大きな障壁となっています。現在の「1集落1停留所」の方針では、なお交通空白地帯が解消しきれているとは言えず、地域のニーズに応じた柔軟な再編が求められます。
こうした課題を踏まえ、令和6年2月には「新発田市地域公共交通計画」が新たに策定され、今後5年間の公共交通施策の方向性が示されました。本計画では、「地域住民の移動手段の確保」および「持続可能な公共交通網の形成」を目的とし、その実現に向けた〝課題〟 〝目標〟〝施策〟が明確化されています。
しかし、住民にとって重要なのは「バスが運行されているか」ではなく、「使えるバスが運行されているか」であり、その実現のために具体的にどのような手段を講じるのか、明確な方針が求められます。そこで、以下の点について質問いたします。
(1) 「新発田市地域公共交通計画(5ヵ年)」の初年度である令和6年度の動向はどうであったか。
(2) 市街地にワゴン車両を導入し、住宅街を経由するルートを新設することを求める声があるが、その検討余地はあるか。
(3) 市街地においても、時間帯によっては交通空白地帯が発生している。その補完策として、自治体が主体となる公共ライドシェア(自家用有償旅客運送)の導入が有効と考えられるが、導入の検討はあるか。
(4) 他市では導入実績のある「グリーンスローモビリティ」の活用について、新発田市でも導入を検討する考えはあるか。