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会派代表質問・一般質問一覧要旨

会議名
令和6年 2月定例会
質問日
令和6年3月1日
区分
一般質問
議員名
湯浅佐太郎
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資料

要旨

1 中山間地の農業農村の課題に対して地域おこし協力隊や集落支援員をもっと活用できないか?について
 中山間地の農業農村の課題に対して地域おこし協力隊や集落支援員をもっと活用出来ないか?について伺います。
 今に始まったことではありませんが、中山間地の人口減少・少子高齢化が顕著であり、合わせて平場でも農業農村の自治会や集落役員の成り手不足、高齢化、過疎化による地域経済の疲弊化は目をおおうばかりです。
 特に山間地農業農村をめぐる生活環境は厳しいものがあります。
 主食である米の生産状況は、全国の人口の減少や他の食品の多様性・嗜好性等から需要が毎年10万トン減少しています。これは社会の状況と消費者・生産者の需給バランスによるもので、現代人は米を食べてくれません。他の野菜や農産物でも面積や生産量を需要と変化によって合わせていかないと過剰になったり、不足になったり需給調整が難しい作付け生産調整となります。
 そのような変化にも対応していかなければいけないのが現実です。
 しかし、農業従事者は何処でも高齢化と少子化で減少傾向なのは周知の事実です。
 特に農村においては高齢化・人口減少が都市部に先がけて進行しています。
 農村の高齢化率は2020年で35%で都市部より20年程度先行しています。
 人口減少は山間地域になるほど顕著となり、山間農業地域においては2045年になると2015年を100とした時、都市部は89%なのに対して中山間地域は46%位になると試算されています。(新潟県農地部資料より)
 市内の農村部では青年が市外に流出し、空き家が増加し、一人暮らしの高齢者が多くなり、地域の自治会運営がままならなくなってきております。集落役員の成り手がいなくなるとともに、自治会活動や集落全体の作業も高齢化した老人が担っております。若者が帰ってきたくても熊や猪が闊歩していると怖くて歩けないという始末です。
 新発田市においての農業経営は大半80%以上を稲作経営が占めてます。農業の未来も心配ですが、地域集落の未来も心配です。農村の圃場整備は八割方終了しています。
 これからの農業農村集落の未来はどうなってしまうのでしょうか?
 昨年のような渇水や高温による農作物の被害防止対策や付加価値の高い持続可能な農林水産業について今後どのように対策すればよいのでしょうか。
 このままでは米や野菜の生産物が不良又は価値を下げてくことは目に見えております。生産価格が落ち込むことは高齢化した農業従事者の生産意欲を減退させ、機械が壊れたら止めようという老人ばかりです。
 農業農村の活性化対策と農業対策を一緒に語るには課題が大きすぎるとも思いますが、この度はこれらの課題に対してかねてより活動し、ある程度経験し、学習を重ねてきている地域おこし協力隊による地域おこしと、集落支援による地域経済と集落を守り続けられる持続可能な地域づくりをより充実すべきだと考えます。令和6年度に向けて市長の考え方・思いについて幾つか伺いたいと思います。

(1) 地域おこし協力隊がこれからの農業農村の未来を一緒に創る役割として、協力隊制度導入当初のように共に地域に暮らし、地域に根差した活動を行ったり、コミュニティーセンター利活用促進等、地域づくりのミッションを実行する事について

(2) 農業農村に限らず、自治会や集落、町内会において、地域おこし協力隊員や集落支援員を活用し、季節に応じた地域行事やこども会や老人クラブのイベント、さらには旧小学校区単位の広域的な地域活動・事業等を通じた地域の賑わい創造をミッションとして活動する事について

(3) 農業作物、園芸作物のブランド化と耕作放棄地解消の為の有効活用をミッションとして地域おこし協力隊・集落支援員の募集はできないか。

(4) 中山間地において地域おこし協力隊を配置し、青年就業者育成など担い手づくりと有害鳥獣(熊・猪・猿・鹿)の被害対策をミッションとしてできないか。
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