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会派代表質問・一般質問一覧要旨

会議名
令和5年 9月定例会
質問日
令和5年9月13日
区分
一般質問
議員名
阿部聡
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資料

要旨

1 文化資源活用と映画館誘致を
 新発田市は、市民に広く長く伝承してシビックプライド醸成に資すると同時に、観光誘客などに活用すべき文化資源に恵まれています。しかし、ハード面の整備の進捗に比べてソフト面の整備と発信はまだ十分とは言えないのではないでしょうか。この6月と7月に大型旅客船が新潟西港に着岸、約6千人弱という観光客が当市を訪れました。取材してみますと、もともと知名度が低いうえ事前の告知が不十分のためか、どこを訪ねるべきか迷っている方が多くみられました。「もったいない」というのが正直な感想です。
 当市には、誇るべき風景、建築物や庭園、農産物やお菓子のほか、人物としても今春オープンした蔵春閣の大倉喜八郎はじめ、時代順に鎌倉時代の佐々木盛綱、江戸時代の溝口秀勝と溝口家、四十七士の堀部安兵衛、明治に入って水道の父と呼ばれる昆田文次郎、言わずと知れた大倉喜八郎、石川啄木を世に出した宮崎郁雨、芸術家では蕗谷虹児、佐藤哲三、漫画家の寺田ヒロオ、刀剣作家の天田昭次、スポーツ界では初代・二代豊山など、枚挙にいとまがありません。新発田人ではないものの庭師の田中泰阿弥も忘れてはならない人物です。
 しかし、これらをまとめて閲覧できる施設はなく、函館市文学館のように一堂に集めて公開、観光資源としている場所もありません。歴史図書館の地道な保存活動は大いに評価していますが、未来に向けて改善に着手すべきと考えますが、以下市長及び教育長の見解を伺います。

(1) 観光誘客への活用として新発田に関連した俊傑たちの最新の伝記を纏めて出版するか電子版を作成・公開し、それらを伝承すると共にまとまった形で文化都市・新発田市を発信してはいかがでしょうか。関連施設にQRコードを付与するところから始め、将来的にはVR(バーチャルリアリティ)で紹介するなど、活用方法は無限です。

(2) 先日、文化財に指定されている「正保国絵図」など3点の高精密デジタル撮影を取材する機会を得ました。平成8年の指定時に撮影したときは中判のブローニーフィルム撮影のため大伸ばしすることができませんでした。実物は縦502cm、横1,003cmに及ぶ巨大なもので、県の博物館にもレプリカがありますが、文字等がかすれて読めなくなるため、原寸大での展示はできないそうです。干拓の進捗や瀬替えによる河川の変遷に伴う集落の発生・発展を追うことの出来る貴重な資料です。今後どのように活用するのでしょうか。

(3) 文化に対する市民の意識醸成はますます重要となります。図書館での蔵書のさらなる充実とデジタル化によるアーカイブの充実を目指すべきと考えますがいかがでしょうか。

(4) 市民の悲願である映画館を誘致するなどの環境整備に努めてはいかかでしょうか。
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