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会派代表質問・一般質問一覧要旨

会議名
令和3年 9月定例会
質問日
令和3年9月8日
区分
一般質問
議員名
小林誠
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資料

要旨

1 健康長寿の取り組みと歯と口腔の健康維持について
 二階堂市政3期目の柱である「健康長寿のまち しばた」の推進に向けて本年3月に「新発田市健康長寿アクティブプラン」が策定され、その推進計画が示されたところであるが、その内容として健康長寿の具体的取り組みとして「予防」の概念が新たに盛り込まれた事がこの計画の肝心な部分であると考えられる。
 人類が経験したことのない超高齢社会を迎え、社会保障費も右肩上がりに増え続ける中、当市の介護認定者数は平成22年の約4600人から令和元年の約6000人に増え、介護給付費は69億から97億と30億近い増となっている。今後、介護状態とならないための取り組みは自治体として不可欠であり、健康寿命の延伸は必要に迫られた課題とも言える。
 健康長寿の取り組みには様々な分野におけるアプローチがあると考えるが、歯と口腔の健康は全身の健康と大きく相関性があると発表されている。新発田市の死因トップ3に入る脳血管疾患と心疾患は歯周病との関連性もあるとされ、また糖尿病との関連や誤嚥性肺炎との関連もあると言われており、歯と口腔の健康維持の取り組みは大変重要であると考える。
 また健康長寿の取り組みとして重要な視点に近年脚光を浴びている分野に「フレイル予防」がある。「フレイル」とは、健常から要介護へ移行する中間の段階と言われており、加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しており、高齢者の多くの場合、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられている。
 フレイルを予防する観点として市の健康アクティブプランにも4つの柱「食」「医療」「運動」「社会参加」を基に構成されているが、食事を摂取する際に最も必要なことは口腔機能の維持であることは言うまでもない。特に口腔機能の低下は全身機能の低下につながるとされており、今後フレイル予防の観点としてオーラルフレイル(口腔機能の虚弱な状態)の対策が重要であり、オーラルフレイルをいかに早期に把握し、回復すること、また予防する取組みを推進することが重要な施策になると考える。
 当市において口腔ケアや予防歯科の取り組みは他市に引けをとらないライフステージ毎の施策が進められてきたが、まだまだ施策の進展を図れる可能性があり、第4次歯科保健計画の中で見直す絶好の機会ではないか。
 当市においても議会発議により歯と口腔の健康づくりを明記した条例を制定した。理念条例に留まることなく、具体的施策と共に歯と口腔の健康維持をさらに前進させるため、以下質問する。

(1) フレイル期から要介護状態にある高齢者の歯科検診受診率と口腔状態の把握状況は

(2) 介護を必要とする高齢者や障がいがある方への訪問歯科検診の実施状況と推進体制について

(3) 要支援〜要介護1・2の段階において介護事業所との連携により歯科検診を実施することがフレイル予防に直結すると考えられるが、今後の方向性について

2 新発田のレガシーを活かすために〜新発田っ子台輪の利活用に向けて〜
 昨年から続くコロナ禍により、経済活動や市民生活はもとより、文化的な活動に際しても大きく影響を及ぼしている。
 新発田の文化的な遺産の象徴でもある新発田祭りも、2年間に渡り開催することが出来なかった。このことは歴史の継承、地域のコミュニティが分断され、また何よりも市民の心の拠り所である新発田台輪の継承についても今後不安が残る形となった。来年こそはコロナ禍を収束させ、市全体で大いにお祭りが楽しめるようになることを心から願うばかりである。
 さて、新発田台輪は今から270年以上前から継承されてきた歴史的な民俗文化材の象徴であるが、平成17年に台輪のミニチュア版である子供台輪が市の事業により7,000万円の予算をかけ3台製作された。当時の片山市長の議会答弁を見ると、制作した理由として「城下町新発田が育んできた400年余りの歴史と文化に子供たちが直に触れ、体験する絶好の教材として、新発田まつりの華でもある台輪を位置づけるとともに、新発田台輪の今後の保存、継承に寄与し、ひいては青少年の健全育成にも役立つもの」とある。その後、新発田っ子台輪は本台輪とともに未来を継承する子供たちによる曳きまわしやお祭り広場などで台輪に直に触れる機会を作ってきた。
 しかしながらこのコロナ禍により新発田っ子台輪も2年間、日の目を見ることができず、展示に関しても現在2か所で見ることができるのみとなっている。
 この市の大事な資源である新発田っ子台輪を教育の場で更に活用することは出来ないだろうか。具体的に言えば子供台輪といえども、その構造は本台輪と同様の作りとなっており、教材としての価値は相当なものと言える。授業の中で実際に解体したり組み立てたりすることを子供達と一緒に行う事などできれば、唯一無二の教育機会となり得ると考える。
 当市では地域への愛着と誇りを育む「しばた心の継承プロジェクト」を推進し、より歴史や地域へ学習を通じて郷土への関心を育む教育活動が進められている。まさに新発田っ子台輪は教育資材としてうってつけの材料であり、新発田台輪を教育の場で活かすことは、しばた心の継承に繋がるだけでなく、多くの人の繋がりをつくり、ひいては歴史を活かすまちづくりに繋がると考える。このコロナ禍の中、目に見える観光が埋没していく中、改めて歴史を通じて市民の心を育てる良いチャンスではないかとも考えるが以下質問する。

(1) 新発田っ子台輪の役割と活用状況について

(2) 新発田っ子台輪を台輪関係諸団体やPTAなどとの連携で小中学校の授業で教育資材として活用できないか。
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