令和7年 9月定例会
令和7年9月11日 (一般質問)
橋芳子
1 大雨による市街地浸水対策について
2 学校給食費無償化の準備は進んでいるか
1 大雨による市街地浸水対策について
今年は梅雨らしい降雨がなく、渇水と早くからの猛暑日が出現し、熱中症警戒アラートが度々発出されるという状況になっています。地球温暖化が要因の一つとされる気候変動で、気温の上昇に伴う大気中の水蒸気量の増加が、大雨の頻度を増加、激化させています。全国どこでも豪雨被害は避けられなくなっています。
新発田市も8月18日朝6〜7時の1時間に70ミリの豪雨となり、道路の冠水・床下浸水の被害が出ました。東新町のアンダーパスに車3台が水没する事故も発生し、全国的ニュースになりました。令和2年、3年、4年と続く被害時には「新潟県による1級河川中田川の改修が急務」と市から県への要望・協議は継続していただいておりますが、進展がありません。市として床下・床上の浸水被害をなくす対策をとる必要があると考え、以下質問します。
(1) 東新町2丁目の床下浸水(8月26日現在、市内70棟)の被害には、カルチャーセンター下の地下トンネルの排水が関係していると思われる。また、その先のテニスコート脇の下水道の排水もうまくいかず、度々内水氾濫を起こしている。どのような対策を考えているのか。
(2) 東新町のアンダーパスの車両冠水事故を防ぐためには、冠水センサーや監視カメラ等の設置、遠隔操作可能なエアー遮断機や「通行注意」「通行止め」などの電光掲示板を設置し、作動させることが必要と思うがいかがか。
(3) 道路冠水でいつも水深の深い道路には、脇の電柱に警報灯の設置が必要と考えるがいかがか。
(4) 豊町1号公園の地下調整池の完成時期が遅れ、使用できなかったことにより、今回の被害に影響はなかったか。また、市内各所の調整池の貯水能力はどうだったのか。
(5) 市内各所に排水ポンプ設置を進めてきたが、今回はどの程度有効だったか。
(6) 自治会・防災会の動きはどうだったか。土嚢・止水板の活用もあったのか。
2 学校給食費無償化の準備は進んでいるか
当市は令和5年度から、物価高騰での食材費の値上がり分を臨時交付金を活用して、8%、7%、2%と年度の値上げを先送りしてきました。今年6月より3%の支援を入れて令和8年3月まで値上げを持ちこたえさせています。いつまでも交付金頼りで保護者の負担軽減になっていません。無償化に市は取り組んでほしいと「無償化を求める市民の会」は、3638筆の署名を先般教育長に提出したところです。
令和7年2月石破首相は「小学校給食を先行して令和8年度より無償化する。中学校はその後早急に検討していきたい」と表明されました。また、フードバンクが開設されている当市にあって、夏休み中の子供達に栄養価のある食事を与えられる家庭は全てではないと思います。2学期に痩せて登校してくる子供もいると聞いております。(NPOキッズドア2023年)
食育基本法が掲げた地域の食文化や食の安全など、子どもの「食の権利」や成長を保証する給食の提供は、無償化とともに大切なことと思い、以下質問します。
(1) 国からの何らかの提示はあったか。
(2) 国の無償化は最低食単価(栄養面からみてもこの金額を下回らない)となっているか。国に対してどのように働きかけをしていくのか。
(3) 教育費のかかる中学生に無償化が遅れることのないように、当市では小学生と同時に実施できるようにしてほしい。今後どのように制度設計していくのか。