請願第2号 「自殺対策条例」制定を求める請願書
受理日:平成22年6月1日
付託委員会:社会文教常任委員会
付託日:平成22年6月7日
審査日:平成22年6月18日
審査結果:採択(全員賛成)
議決日:平成22年6月28日
議決結果:採択(全員賛成)
採決状況:
賛成28、反対0
比企広正
巖昭夫
中村功
五十嵐孝
宮野昭平
加藤和雄
高橋幸子
請願趣旨
私たち新潟いのちの電話後援会下越支部では、新潟県における自殺者の多さを知り、平成20年10月から新発田市を拠点に自殺防止活動を行って来ましたが、悩める人々の多さと、自殺者が一向に減少しないことを危惧しております。
警察庁が5月13日に発表した平成21年の自殺統計によれば、全国の自殺者数は前年比596人増加の3万2845人とされています。これは12年連続3万人を超えるという異常さを示しています。
新潟県の平成21年の自殺者数は776人と前年比55人増加し、全国で11番目の多さでした。また、人口10万人当たりの自殺率は32.6人、全国8位となり、前年の30.2人、全国11位を上回る結果となりました。
当新発田市に於きましても、平成9年から平成20年までの12年間に327人、年平均27.3人が自殺により命を落としております。
この自殺者数の高止まり状況を打開するには、社会・生活環境の変化と共に自殺の原因が「健康問題」「経済生活問題」「家庭問題」「勤務問題」等様々な要因が複雑に絡み合っていることから、自殺をかつての個人的な問題としての捉え方から、背後にある社会的要因を加味した対策が必要となっております。
また、その自殺対策は、日頃の自殺予防啓蒙対策から自殺発生危機状況への対応、そしてまた不幸にして発生した自殺または未遂事案に対するケア等のきめ細かな対応が不可欠です。
従来より、行政はじめ学校、企業、諸団体、市民有志においてそれぞれの立場で自殺防止に努力してきたところでありますが、ややもすると活動の広がりや連携に欠け、効果は限定的と言わざるを得ない状況です。
そこで、誰もが「愛せるまち 誇れるまち」を実感でき、“思いやりのこころに満ちたまちづくり”を目指す新発田市において、市、国、県、医療機関、事業主、学校、各種団体、市民等の連携のもと、助け合いの精神を喚起し、市民一人ひとりが健康で生き甲斐のもてる社会を実現するため下記事項の請願を致します。
請願事項
新発田市において「自殺防止条例」を制定すること。
平成22年6月1日
新発田市議会議長 二階堂 馨 様