陳情第3号 文化財の保存活用に向けた陳情書
付託委員会:社会文教常任委員会
付託日:令和5年12月7日
審査日:令和5年12月15日
審査結果:採択すべきもの(全員賛成)
議決日:令和5年12月22日
議決結果:採択(賛成多数)
陳情趣旨
旧憲兵庁舎の解体について、当会が旧憲兵庁舎の解体に反対の意思を表明しましたところ、市内の多くの団体から賛同を得て、1,600名を越える方から賛同の署名をいただきました。この署名を市当局に提出し、保存活用の方途を検討いただくよう要望いたしましたが、現在、解体する方向での準備が進められております。
また、署名活動の開始以来、市民の方々や各団体から庁舎解体に対する質問や意見が当会に届いており、この質問・意見について、市当局に回答を求めましたが、具体的な内容での回答は得られませんでした。
解体の方針を変更することは難しいかもしれませんが、それにしても、市民の質問・意見に対して真摯に対応することは極めて大事なことであると考えます。
また、市内には、旧憲兵庁舎以外にも歴史的な建造物が多数あり、今後も、老朽化などの要因により、修繕や解体などが行われることが予想されます。その際には、相応の予算が必要であり、またさまざまな考え方、意見があっても然るべきです。
当会では、今回の問題が、官民挙げての文化財保存活用に関する議論が不十分だったことに起因していると認識しています。今後は、本年7月に策定した新発田市文化財保存活用地域計画に掲げる目的や方針に従い、官民挙げての文化財保存活用が実現されるよう、次の事項について陳情いたします。新発田市議会といたしましてもご賛同賜りますようお願い申し上げます。
陳情事項
1 市民からの質問・意見に対して丁寧な対応を行政に求める。
2 新発田市文化財保存活用地域計画に定められた市民や関係団体で構成される連絡協議会、「地域の宝」登録制度の早期実現と文化財の継続的な把握調査の実施を行政に求める。
令和5年11月30日
新発田市議会議長 宮崎 光夫 様