令和3年12月定例会
令和3年12月3日 (一般質問)
板垣功
録画を再生
1 危機管理体制の充実及び要諦について
1 危機管理体制の充実及び要諦について
最近の台湾情勢、朝鮮半島等の政情の不安定化や地球温暖化による異常気象、さらには感染症(新型コロナウイルス)の状況や、国内の官公庁、企業へのサイバーテロなどを見ると、危機管理全般の環境が大きく変化しているように思います。そのような中、2022冬季北京オリンピック・パラリンピックも控え、米中による経済安全保障問題、人権問題等の摩擦から、各国による外交的ボイコットが広がりを見せており、より一層の危機管理が問われています。アメリカでは小さな出来事ならば「インシデントマネジメント」、大きな災害に関しては「エマージェンシーマネジメント」、それから国の存続そのものを脅かすような、本当に大きな危機に関しては「クライシスマネジメント」と使い分けられますが、核攻撃をはじめとした、生物兵器や化学兵器などによるNBC(核、生物、化学物質)災害などからも新型コロナウイルス感染症は「クライシスマネジメント」と言えるでしょう。そのような危機から市民の生命、財産を守るためにも、危機管理体制の充実を図ることが大切と考えます。
このような諸般の危機への総合的な安全体制の構築が必要であり、決して国の問題だけではなく、国民保護法制定による、地方公共団体等の責務であります。市長は市民約9万8千人の生命と財産を直接、守る役割があり、その責任の大きさ、重さも危機管理に関する考え方が最も重要だと考えられます。私は日頃から危機管理の要諦は、想定外のことがない周到な準備と有事の際の最高責任者の優れた状況判断能力だと考えています。
そこで、市長のお考えをお聞かせください。
(1) 市長の考える危機管理の要諦とは何か。
(2) さまざまな危機が発生した時に対応する組織は定めているか。
(3) 危機や災害ごとに対処すべき具体的なシナリオは作成されているか。